応用分野

商品、営業

マイクロ波,ミリ波,高周波回路のIC,平面多層回路

超伝導フィルター

超伝導導体でしか実現できない 低損失,高減衰,広帯域,幾つもの減衰極など 仕様が厳しければ厳しいほど SONNETが信頼されます. SONNETの解析のダイナミックレンジは測定器を越え, 解析の速さは他のどの電磁界シミュレータより速いのです.

マイクロ波パワーアンプ

電磁界シミュレータだからこそ,入力側,出力側の整合回路だけでなく, 入出力の相互結合はもちろんバイアス回路や筐体の導波管モードも含めた安定性の評価が可能です.SONNETは電磁界解析モデルと能動素子や個別素子を接続するポートを厳密に校正します.それにより能動素子単体でのパラメータ測定と実装時の矛盾を取り除くことができます.

高周波 IC

内部整合FET,ミリ波の化合物IC だけでなく シリコン基板上の高周波回路も SONNETで電磁界シミュレーションを行えば アナログ回路のパフォーマンスを最適化できるでしょう. しかもSONNETはICの設計環境に組み込むことができます.

既存の設計フロー

AWR® Microwave Office® 

SONNETの解析エンジンは AWR® Microwave Office®環境の中から使うことができます. SonnetLiteで試すことができます.

Keysight EEsof EDA Advanced Design System (ADS™)

SONNETは Keysight EEsof EDA Advanced Design System (ADS™) 環境の中から使うことができます. SonnetLiteで試すことができます.

Cadence® Virtuoso®

SONNETは Cadence® Virtuoso® をサポートしています. 使い慣れた半導体の設計環境の中からSONNETの電磁界シミュレーションパワーをご利用いただけます.

他にも

モデルレイアウトの入出力

  • GDS II フォーマットファイルのimport/export
  • DXF フォーマットファイルのimport/export
  • Gerber フォーマットファイルのimport/export

デバイスファイルや解析結果

  • Touchstoneフォーマットファイルのimport/export
  • SPICE ネットリストの出力(Cadence® Spectre®)

無料のリソース

電磁界シミュレータ SonnetLiteには 使用期間の制限もありません.
HF(13MHz) RFIDに必要な電気回路の基礎や解析手法をまとめてあります.
高周波が専門で無いけど高周波を扱わねばならない方,これから高周波を勉強する方に,見逃しがちな基本を解りやすく
SONNETでアンテナを解析する場合の勘所と,小型アンテナの設計に不可欠な基本をまとめてあります.
SonentLiteをつかって製品版と同じ操作を学ぶ入門書です

おすすめプランと概算価格

SONNET製品の概算価格と仕様は 詳しく…

用途解析規模導体層数解析速度ネットワーク利用Sonnetのグレード
教育訓練,個人PCでのモデルの閲覧フィルタ,整合回路など2層1×Lite
小規模な設計開発一段のアンプ,単層のフィルターなど2層1×Level2Basic Antenna
設計開発多段のアンプなど制限無し6x×Professional
チームでの設計開発多段のアンプなど制限無し6xProfessional Network
チームでの設計開発シリコン系IC設計など制限無し32xProfessional High Performance Network

HF(1MHz~) ワイヤレス給電

シミュレーションに基づいて実際に,ワイヤレス給電の実験を行いました.

正方形に限らず円弧や多角形, 複数の中継アンテナも解析できます.

ソリッド線とリッツ線内部の電流密度分布の解析結果です.

(DC~THz) スパイラルインダクタ

これはシリコン基板上に形成されたインダクタで, シリコン基板中の渦電流損を低減するためにすだれ状の電極を持っています. 図で内側の巻線の内側は赤く強い電流が流れ,外側の巻線では巻線の両側に赤い部分が見えます. インダクタの解析自体は多くの高周波シミュレータで可能ですが,これほどの分解能で電流密度を再現し,それに基づいてQ値を算出できるのはSONNETだけです.

これもシリコン基板上に形成されたバランで,半導体プロセスのTechnology Layerに対応しDXFやGDS IIファイルのImport/Exportに対応します.また Cadence社 Virtuoso ,Keysight社 ADS とのインターフェースを使えば, それぞれの設計環境の中からSONNETのシミュレーションを利用できます.

SONNETはDCからTHzにおよぶ広帯域の電磁界解析が可能です.解析結果はCadence Spectreで利用できる等価回路に変換することができます.

HF(13MHz) RFID

HF(13MHz)のRFIDタグ単体の共振周波数だけでなくパターンによる損失の微かな変化も電磁界解析から知ることができます.

また複数のタグが接近して重なりあったり,水面に接近した場合の解析も可能です.

このモデルではリーダーコイルは窓の空いた薄い金属筐体に収められ,筐体の薄型化のために底面には磁性体シートが敷かれています.タグの位置を自動的に変化させながら解析を繰り返して結合係数と相対位置の関係を解析すると,不感帯の位置を正確に特定できます.

このモデルは左のモデルのタグの替りに,小さなピックアップコイルを敷き詰めてあります.ピックアップコイルに流れる電流で磁界分布を知ることができます.赤い領域を青い不感帯が取り囲んでいます.右上の不感帯が乱れている部分は,左の図のリーダーコイルの角でパターンをわざと歪めてある影響です.

アンテナ

右手/左手系構造を応用した無線アンテナの設計例です。 整合した伝送線路からの漏れ電波を使うアンテナは非常に広い帯域幅で動作しますが,少なくとも数波長の長さが必要なのが短所でした.CRLH(Composite right/left-handed)線路を使うと伝搬速度を非常に遅くできるので物理的に短い伝送線路をアンテナとして使うことができます.

この円偏波パッチアンテナは,縮退分離のために四角な穴を開ける方法で円偏波成分を作っています.また最高の性能を得るため,アンテナパターンは銅箔でなく金属板とし,誘電体損失のある基板を使わずパッチの中心を金属のスタッドボルトで支えて空気中に浮かしてあります.

多数のアンテナの給電位相を制御すると、放射パターンを瞬時に変化させることができます。この技術はUHF RFIDのリーダーアンテナや、レーダーなどに応用されています。解析は可能ですが、時間がかかりますし、一度に最適化するには設計パラメータが多すぎるので理論設計は必ず必要です.

UHF(900MHz 2.4GHz etc) RFID

RFIDの場合はタグチップのインピーダンスが50Ωからかけ離れていること,複雑な周囲条件での動作を把握しなければならないことが問題を複雑にします. 例えば このモデルでは900MHz帯の複数のタグが重なりあった状態の動作を再現しています.

900MHz帯のリーダーアンテナは円偏波のパッチアンテナが樹脂や金属筐体に収められる事が多いようです. このモデルでは円偏波パッチアンテナを金属と樹脂の筐体に収めた上で,金属筐体への誘導電流も含めたアンテナ特性を再現します.

SI (signal integrity)

3ペアの差動線路とメッシュ状のグランドのモデルです. 青く見える線は差動線路間のアイソレーションを高めるために配置されたグランドです. 差動線路を流れる信号の影響でメッシュ状のグランドにも無視できない電流が流れている様子がわかります.

SONENTは非常に広い周波数範囲で使用でき,伝送,反射,アイソレーションを精密に知ることができます. このグラフは, 線路に対して平行垂直なメッシュと 線路に対して斜め45度のメッシュの差を示しています.

グラフは導体表面粗さと伝送損失の関係のグラフで, 表皮効果,近接効果による導体内の電流密度はもちろん, 表面粗さに伴う表面インダクタンスの影響をも考慮して解析しています. 配線が微細であればあるほど導体内の電流密度が高くなり,導体損失の精密な分析が必要になります.

N本の伝送線路の解析結果から, N結合線路等価回路(n-coupled transmission model)に変換することもできます. このモデルは cadence spectre(R) にimportして, 任意の長さの線路に拡張したり,任意の波形に対する反応を調べることができます.

ヴィアのインダクタンスやヴィア同士の結合係数,大きなベタパターンが引き起こすグランドバウンスが発生する周波数などももちろん解析できます.