電磁界シミュレータSonnetは,V13から 旧来のハードウェアキー(USBキーもパラレルドングルも)のサポートを停止しました. 今もハードウェアキーをご利用の方は、 V13にアップデートする前に,新しいMacアドレス方式に移行なさってください.
なぜ廃止したのか
ソフトウェアを購入するということの厳密な意味
特定の一台のコンピュータで、特定のバージョンのソフトウェアを使う権利(ライセンス)を購入するということです. 特定の一台のコンピュータが故障したり、買い換えるときはどうするのでしょう? サポートが有効であれば、 年に一回に限り、別のコンピュータへの新しいライセンスが発行されます.(Migrationと呼びます) しかし、サポートが有効でないと、最初にライセンスを購入したときのコンピュータが失われれば、もはやソフトウェアを実行することはできません.
マシンを特定する方法の歴史
では、特定の一台のコンピュータをどうやって識別するのでしょう?
unixの場合のhost ID
1990年代前半あたりまで、特定の一台を識別するのは容易でした. 当時主流のunix EWSには一台一台を識別するためのhostIDと呼ばれる番号がついていて、 その番号のコンピュータは世界に一台しかありませんでした.パソコンは、まだ電磁界解析には使えるような性能ではありませんでした.
パソコン用ハードウェアキーの出現
1990年代半ばからパソコンでもCAEソフトウェアがつかえるようになりました. しかしパソコンには一台一台を識別する仕組みが何もなかったので、ハードウェアキーに対してライセンスファイルを発行し、 ハードウェアキーが刺さっているPCを特定の一台と認識することにしました. ハードウェアキーには一個一個別の番号がついていて その番号は世界に一個しかありませんでした.
移動の容易なハードウェアキー
ハードウェアキーは容易にとりはずして別のパソコンに差し替えることが出来ます. これによって、パソコンの場合はハードウェアキーさえ差し替えれば どのパソコンでもソフトウェアを動作させられるようになり、 "特定の一台のコンピュータで"という制限は事実上非常に緩やかになりました.
ハードウェアキーのリスク
この方法は一見便利ですが "特定の一台のコンピュータで"というソフトウェア使用許諾書の原則が無くなったわけではありません.
- ハードウェアキーが故障した場合、サポートが無ければすべてを失ってしまいます.
- ハードウェアキーを無くした場合、サポートの有無に限らずすべてを失います.
パソコンのMacアドレス
2000年代になると、 パソコンにネットワークインターフェースが必ず附属するようになりました. このネットワークインターフェースには必ずMacアドレスと呼ばれる番号がついています. そしてその番号のネットワークインターフェースは世界にひとつしかありません. このMacアドレスを使えば "特定の一台のコンピュータ"を識別できます.
ソネットのハードウェアキー廃止
それでも多くのお客様にとって小さなUSBキーは魅力的です.ソネット社はなんとかUSBキーを維持したいと考えていましたが、そろそろ限界です. 実は2005年の夏から、日本でも新規のお客様へのUSBキーの供給を辞めて、 Macアドレスを使うようにしています.
そして2011年6月リリースのV13から 旧来のハードウェアキー(USBもパラレルも)のサポートが打ち切られることになりました.
今後どうするのか
現在ハードウェアキーをお使いのお客様
サポートサービス期間中の方は直ぐに " お勧めの方法" をお読みになってMacアドレス方式への移動(Migration)手続きを行ってください. どの場合でもサポートが無効ならMigration手続きはできないことを忘れないでください.
サポートサービス期間が終わっている方は,まずサポートの復活をお願いします.
お勧めの方法(Macアドレス方式の短所の解決)
Macアドレス方式の短所は別のPCへの移動が面倒で、 しかもサポートが有効であっても、移動は年一回しかできないことです. この問題を解決する一案をご紹介しましょう.
MacアドレスはPCに付いている番号ではなく、ネットワークインターフェース(NIC)の番号です. 殆どのPCにはNICが一台付いていますが、追加することも出来ます.
従って、新たにNICを購入し(数千円です)、そのNICにソネットのライセンスを受ければ、 どのPCでもそのNICを刺せばソネットが動作します.
この方法は旧来のハードウェアキーに比べて利点があります.
- NICを無くした場合
- 近所の家電量販店で新しいNICを購入して、ライセンスを移動できます.(サポートが有効なら年一回だけ) ハードウェアキーの場合は、無くすとサポートされませんでした.だからこそ無くすことが大きなリスクでした. NICを無くしても、新しいNICを容易に購入でき、ライセンスを移動できるなら、無くすことは大きなリスクでは無くなります.
- NICが壊れた場合
- 近所の家電量販店で新しいNICを購入して、 ライセンスを移動できます.(サポートが有効なら年一回だけ) ハードウェアキーの場合は、ソネット社からしか入手出来ませんでしたし、あたらしいハードウェアキーをソネット社から受け取るには壊れたハードウェアキーを送り返さなくてはならず、そのための日数も必要でした.
- PCを変更する場合
- NICが脱着可能な形態なら、新しいPCに挿入してドライバをインストールするだけです.実際、脱着容易なNICはあります. ハードウェアキーなら、新しいPCに挿入してドライバをインストールするだけでした.同じですね.
移行の方法
サポートの復活
もしサポートが無効な場合は、まずサポートを結んでください. 費用は サポート見積からお問い合わせください.
サポートが有効かどうかわからない場合は License IDを添えて お問い合わせください.
NICの入手とinstall
次のような条件を満たすNICを入手してパソコンにinstallしてください. とりあえずは、既にパソコン付いているNICでもかまいませんが、 NICの変更は年一回しか出来ないことを忘れないでください. 最初から、使いやすいNICを入手したほうが得策です.
- 入手が容易
- 安い
- installが容易
- 脱着が容易
- 信頼性が高い
- Sonnetから認識できる
- 取り扱い容易
注意 :(2009/4)NIC製品がLinuxからサポートされていなければLinuxはmacアドレスを認識できず、Sonnetを動かすことはできません. NIC製品を選択なさる場合にLinuxからサポートされているかどうかにご注意ください.
注意 :(2011/10)ようやく64bitOSで使えるUSB製品が出回り始めたようです.例えば buffaloの WLP-UC-AG300や LUA3-U2-ATXや LUA3-U2-AGT はWindows7の32bitと64bitのドライバがあるようです.
NICのMacアドレスを調べる
SonnetがNICを認識できるかどうか確認します.
- NICをinstallしてください.
- sonnetをinstallしてください.まだご購入前であればSonnet liteでもかまいません.
Sonnet Task Barで[Admin]-[host ID]を選びます.
- 下はSonnet製品版の例です.
Host id for this computer is: UNKNOWN Other Computer identifiers(そのほかの認識番号) Ethernet Address = 000d0b9409dc, 00018053fce3 Disk ID = 703734bcEthernet AddressというのがMacアドレスのことです. このパソコンには二つのNICがついていて Macアドレスも二つ表示されています. NICを取り付けたり取り外したりして、 ソネットのライセンスを受けたいNICのMacアドレスがどちらなのか注意して確かめてください.
ライセンス移動手続き
ライセンス手続きフォーム でライセンスの移動請求を行ってください. 折り返し、ライセンス移動の書類をお送りします.この手続きは今のところ、書類にサインをいただいてfaxするなどの古くさい処理が必要で、数日以上かかります.その後、新しいライセンスをメールでお届けします.
